SSブログ

【無人島31日目】中孝介 "それぞれに" [CD]

それぞれに

それぞれに

  • アーティスト: 中孝介, 江崎とし子, 羽毛田丈史, 小林夏海, いしわたり淳治, 藤本和則, 岸田繁
  • 出版社/メーカー: ERJ
  • 発売日: 2006/03/01
  • メディア: CD

31日目。あっという間に3月。この無人島にも、もう春はそこまできています。「春はお別れの〜季節です〜みんな旅立って〜いくんです〜」とか「春なのに〜お別れですか〜?春なのに〜涙〜がこぼれます〜」とか、春ってのは日本人には別れと出会いの狭間にゆれる、センシティブかつセンチメンタルな季節ってことになってますが、そのメインはやっぱ学生さんなワケで、さすがにオトコ30代も半ばを過ぎると、「そうだったけか?」くらいの淡いかすかな記憶しか残ってなくて、どうにもこうにもすっかりオヤジ臭ぷんぷんの鈍重な自分に気づいたりします。いかんですな。この曲を聴いて、あの瑞々しいエモーションを取り戻そうではないですか。頼むよ、中くん。

4日目に紹介した「中孝介」のメジャーデビューシングルが、本日3月1日に発売になりました。中くんは最近ボクの一番のお気に入りで、もうすでに3回もライブを観に行ってますが、こいつは売れます。絶対ビッグになる。いや、オレがさせる。誰やねん。

この「それぞれに」はマキシシングルで、全4曲入っていますが、どれも実に彼のイメージと声質を考えて選曲された名盤です。1曲、くるりのカバー曲「街」が入っていますが、それ以外はすべてオリジナル。特にタイトル曲「それぞれに」は、前回紹介したミニアルバムに入っている名曲「家路」を書いた江崎としこ氏の作品で、季節の変わりめに訪れる別離の情景を、細筆の水彩画で描いたような佳曲です。

そして、全曲別々のソングライターによる楽曲なのにも関わらず、すべて自作曲かと思わせる中くんの表現力にボクはメロメロです。元ちとせに影響されたという彼の歌い方は、確かに島唄をベースにした彼女の唱法と似てはいますが、よりストレートで、もっと飾りをそぎ落とした感じです。「地上で、最も優しい歌声」なんつう、言い切っちゃった感じの売り文句がついていますが、ボクの中では「Tuck & Patti」とかに近いです。なんというかそのノスタルジイ感が。

いや、ビッグになってほしいし、ほっといてもなっちゃうだろうけれども、いつまでもこのインディーズ的な位置にもいてほしいなあとか、「どっちやねん!」的なことを思ってしまうほど、ボクはやられてます。必聴。

中孝介オフィシャルブログ
http://atarikblog.exblog.jp/


nice!(0)  トラックバック(4) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

トラックバック 4

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。