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【無人島18日目】Damien Rice "O" [CD]

O(オー)

O(オー)

  • アーティスト: ダミアン・ライス
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/04/13
  • メディア: CD


18日目。冬です。無人島の誰もいないビーチを、冷たい北風が足並みの揃った行進みたい通り過ぎていきます。マフラーをぐるぐるに巻いて外に出ると、海から流れくる寒気がその冷たい腕でボクの体を包み込みます。犬みたいにブルブル震えるボクの耳元に聴こえるのは、かすかなメロディー。か細く、かすれていて、でも確かに聴こえるシンプルな歌。それは寒気流に乗って北の国から運ばれてきた、この人の歌でした。

ダミアン・ライス。ダブリン出身のシンガーソングライターです。2001年にデビューし、アイルランドではこのファースト・アルバム「O」がバカ売れ。翌年の本国の音楽賞を総ナメしました。最近はアメリカでも人気で、2003年の映画「アイ・アム・デビッド」や、昨年公開されたジュリア・ロバーツ主演の「クローサー」という映画でも、彼の歌が主題歌として使われていました。

ダミアンの歌は、暗く厳しく寡黙かつ詩的です。まさに冬のイメージ。シングルになった「The Blower's Daughter」という曲のPVが、まさにモノクロの冬の海に佇みながら歌う映像だったので、そのイメージのせいかも知れませんが、彼の歌にはそんなピリッと研ぎすまされた冬の寒さのような雰囲気があります。

ボクは特に6曲目の淋しくも美しい「Amie」、8曲目の冷たい水の底に溺れていく「Cold Water」、9曲目の静かに別れたいと思う女とそれをぐちゃぐちゃにしてしまう男の歌「I Remember」あたりにグサッとやられました。疲れて孤独だけど、甘ったるいなぐさめなんかは欲しくない。そんな冬の夜にオススメです。

ゴシップネタですが、最近このダミアンくんは「ブリジット・ジョーンズ」シリーズで人気の女優レニー・ゼルウィガーと付き合ってるらしいです。うーん、すごい組み合わせだ。マドンナに才能吸いつくされたガイ・リッチーみたいなことにならなきゃいいけどな。


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